葉たばこ栽培の様子

4月の始め、「今日から葉たばこ植えとるよ~」との情報を聞きデジカメ片手に事務所をとび出しました。移動は海岸線ルート(赤住経由)を選んだので、とても心地よかったです。
昨年当JA広報(お盆版)の表紙に葉たばこ畑を撮影したこともあり、目指す場所は決まっていたのですが、どこの畑を撮影しよう。
黙っていても始まらない、「こんにちはー、志賀農協です。写真撮らせてくださーい」作業中の方に思い切って声をかけました。
作業を見せてもらっていると、まず機械で苗を植える穴をあけます。そしてひとつひとつの苗を置いていきます。これは見たとおり腰が折れる作業です。私の家のおばあちゃんみたいな方も作業しておられました。(家のおばあちゃんは大正10年生まれです)
苗を置き終わったら今度はビニールを被せます。1列60秒くらいの速さで作業は進んでいきます。実はこの被せ作業は撮影のために時間を早めてくれました。ありがとうございます!
次回は、ビニールに十字の切れ込みを入れる作業を撮りに行きたいと思います。
継続は力なり。少し不安もありますが、葉たばこの成長を追い続けていきますので、畑で遭遇したらご協力お願いいたします。


4月23日(木)ビニール切り作業

今日は久しぶりに気持ちのいい青空。前回、「20日ぐらいに十字に切る」と聞いていたので、そろそろ行かなきゃと思っていたところだったのです。
畑にいらっしゃるかなぁと不安まじりで、2時すぎに富来に向かいました。
運転していると進行方向にグレーの雲が見えはじめ、さらに不安になりました。
でも、いた。いてくれました。見覚えのあるおじさん達が(やった!)
風が出てきて肌寒くなっていたので、手持ちのカーディガンとナイロンジャンパーを着込み車を降りました。
「こんにちはー。今日も写真撮ってもいいですか」
「あんたか、また来たかいね」 「ここに来る時は、帽子と手袋 、それからズボンはいてこなダメやよ」
あの日以来、いつでも畑に向かえるようにシューズを車に載せています。
「よく来たったねえ」
おばあちゃんも元気そうでした。
カミソリやカッターで、切れ込みを入れビニールをめくっていきます。
大事な葉を傷つけないように、慎重かつテキパキと作業は続きます、お父さんは腰が痛いので長めの棒の先にカッターを、もう一本の棒には針金ハンガーを折り曲げたもの(?)を取り付け両刀使いで器用に作業しておられました。
隣の畑では、軽畦車両に乗って同じ作業をしていました。
私が前に見た時の何倍でしょう?葉は手のひら位の大きさにまで成長していました。
この20日間の間に、2回水やりをしたそうですよ。よく見るとビニールに小さな穴が開いています。
「今度はいつ頃来ればいいですか?」
という問いに
「じゃあ6月10日においで、ピンクのかわいい花が咲いたがあげるし、本店に飾らんせ」
ということで、次回は「葉たばこの花」を撮ってきます。
でも5月中に一度様子を見に行きますね~(おばあちゃんに会いに)
実は1時間ほどいたのですが、おばあちゃんが
「あんた風邪ひかんとかな、おらのどんこ貸してましる」
と言ってくださり、素直にお借りしました、ありがとうございました。


5月12日(火) 晴れ 葉たばこ~土寄せ~

今日は、富来の方へ行くぞ。実は、昨日「早よ行かんと作業終わってしまうぞ。」と言う情報が入ったのです。

人影を発見! Hさんご夫婦は軽トラに乗ったおじさん達とお話中でした。
奥さんが「今から、家戻るとこやってんわ。あんた良い時に来たわ。」
聞くと、今日の作業はすんでしまったそうです。(あれれ、作業風景なしの気配…。)
でも、せっかく来たのだから、このまま引き下がれません。「私の来ない間は、どんな作業してたんですか?」
苗を植えるために空けた穴の周りに土を入れ、ぐらつかないように土寄せをしていたのだそうです。
「いつぐらいから、その作業しとったんですか?」
「そうやねぇ、今月の9日から今日までかかったわ」

お父さんによると、上根(うわね)が弱いから今は根を育てる時期、水やりをグッと我慢しているのだそうです。根がしっかりしていれば、夏場の暑さにも耐えられます。
次の作業は、「豆葉とわき芽とり」 最盛期は一週間後だそうです。

今日は、おばあちゃんがいませんでした。おばあちゃんは、家の近くの野菜畑に行っているとのこと。いくつも兼務で大変です。だからこそ、お元気なのかな(^^♪…

 


5月27日(水) 晴れ 葉たばこ~わき芽取り~

今日はどの畑にいるかな?
「こんにちは、また来たよぉー。もしかして一服中やった?」
「いま、二服中!!」…到着したのは、3時半すぎだったと思います。

さあ、作業再開。
3人はタイヤ付台車に座り、わき芽を取りながらバックで進んでいきます。右、左、右、左、と1人で2列担当します。
「ここから、端まで行くがに1時間かかるわ。」
おばあちゃんが一番乗りで折り返しました。

お父さんたちは作業しながらも、何でも聞きたがる私の相手をしてくれます。
下葉(したは)、中葉(ちゅうは)、合葉(あいは)、本葉(ほんぱ)、上葉(うわは)の順で収穫するそうです。あいは!ほんぱ!この響きが特にイイ。
「もう、つぼみらしいがもあるよ。」

「今度は6月10日でいい?雨降ったらどうなるが?」
「人を頼んどるから、雨降っても(収穫作業)やるよ。そんな甘くありません。」

そうですね、いい一枚を撮りにまた来ます。お父さんたちの努力の結晶ですから。


6月9日(火) 葉たばこ成長確認

今日は、下見にやってきました。お父さんの姿が見えました。

うわぁ、大きくなったー!かなり成長しています。それもそのはず、この時期の2週間の変化は大きいのです。

Hさんの畑は3ヶ所あると聞いているのですが、私はまだ2ヶ所しか知らないので収穫作業前に残り1つの畑を案内してくれました。この畑から収穫を始めるそうなので、知っていないと話になりません。

それから、葉たばこ乾燥施設の場所も教わりました。管理事務所にいた方たちに私を紹介してくれました。(名刺持参して行ってよかったー、ご配慮ありがとうございます。)

予定が変わり、下葉(したは)の収穫は6月12日にするそうです。そして翌13日に乾燥施設へ収穫した葉を運びます。初○○!にこだわりたいところですが、その日は都合がつかないので、15日に乾燥施設へ直行することにしました。


6月12日(金) 葉たばこ収穫

事務所を出るのが遅くなってしまったけど、畑にいるかな。
一度、右折する道を間違えつつも、なんとか辿り着きました。正面に高爪山が見えるとてものどかな場所です。

「もう、終わりやわ。午前中から収穫しとるもん。」
「遅いわいやー。」

淡いピンク色が、そこかしこに見えました。朝顔に似ています。
よく見ると、『芯切り』を済ませたものもあります。もったいない気がしますが、花に栄養分をとられてしまわないように刈り取ってしまうのです。あくまでも18枚の葉に栄養が行き渡ることが大切です。

今日は、一服にもまぜていただきました。(とても嬉しかったです。
仲間に迎えいれてもらえた感じがして(^-^)もっと前からですけど)


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